がん(癌)について

薬物(化学)療法

抗がん剤治療の進歩はどこにある?

血液のがんである白血病や悪性リンパ腫の治療は抗がん剤治療が中心ですが、治癒が期待できる病気になってきました。それにつれ、固形がん*1においてもその有用性は示されています。

特に1)複数の薬剤を併用する治療法の開発、2)放射線治療との併用療法における進歩(放射線化学療法)3)副作用を軽減・管理するサポート療法の進歩、4)分子標的薬の開発などが、現在のがん治療における化学療法の有効性を支えています。

*1 呼吸器・消化器・婦人科・皮膚科・耳鼻科......etcで扱われる悪性腫瘍

チーム医療と専門性が問われるがん化学療法

次々開発される抗がん剤、種々の抗がん剤を組み合わせた併用療法は、がん治療における化学療法の有効性を高めると同時に、安全かつ適正に行うことに高い専門性が求められる時代になっています。

「有効性の確かな治療を、副作用をうまくコントロールしながら、如何に患者さんの病状や生活に合わせて実行していくこと」が、がん診療拠点病院に求められています。

当院では各診療科の医師、外来がん化学療法室専任看護師、薬剤部のスタッフが参加する化学療法ワーキングチームが、定期的に開催するミーティングや電子カルテをうまく利用した情報交換を行って、質の高い安全な治療を提供する努力を行っています。また、化学療法のレジメンも院内電子カルテ上での統一化をはかり、より確かながん治療を提供します。

当院で現在治療を受けている方、またこれから治療を受けようとする方、化学療法について何か疑問点がありましたら、どの職種のスタッフにでも気軽に質問をしてください。

当院では一般診療ももちろん行っており、救急体制も確立しています。他の基礎疾患の治療も同時に、安心して受けていただけることが可能です。

各種がんの化学療法について

当院のがん化学療法レジメンについては以下を参照ください。


レジメンに関する問い合わせ窓口:薬剤部 がん化学療法担当(内線:3821)
対応時間:平日 8:30-17:00