放射線治療科

概要・診療方針

概要・診療方針

放射線治療は、手術療法、化学療法(抗癌剤療法)とならぶ、癌治療の3本柱のうちの1つです。放射線治療は特に次の様な場合に有効です。

  1. 切らずに形や機能・形態を温存したまま癌を治す場合
  2. 高齢者や全身状態のよくない患者さんの癌治療に
  3. 癌手術後の再発予防に
  4. 手術をしたが癌が残ってしまった場合に
  5. 手術前に照射して癌を小さくして取る場合
  6. 痛みや呼吸困難などの症状の改善に

とくに、抗癌剤治療と併用すると癌が小さくなるという長所があり、当院では、内科・外科・耳鼻科など各当該科の先生と相談の上で、手術療法・抗癌剤治療などと組み合わせた集学的治療を患者さんの希望に添って行っています。
また、平成13年11月より前立腺癌に対し、中国四国地方では最初となる強度変調放射線治療(IMRT)を開始しているほか、平成22年度からは肺癌・肝臓癌に対し、体幹部定位放射線治療も開始しています。当科ではこのように患者さんにやさしい、高精度放射線治療(ピンポイント照射)に特に力をいれています。
治療に迷われたときは、放射線治療科への相談もお考え下さい。

診療内容

1)放射線治療全般
頭頚部癌、乳癌、食道癌、子宮癌、前立腺癌、脳腫瘍、転移性腫瘍、をはじめとした悪性腫瘍のほか、ケロイド、甲状腺眼症などの良性疾患にも対応します。特に前立腺癌のピンポイント照射ともいえる強度変調放射線治療に力をいれています。
2)化学放射線療法
放射線療法の効果をあげるため、肺癌・食道癌・頭頸部癌などに対し、抗癌剤を併用した化学放射線療法にも力をいれています。また、放射線治療後の地固めともいえる化学療法にも対応します。
3)緩和治療
放射線治療に加え、オピオイド(医療用麻薬)も含めた疼痛・症状緩和にも対応します。
4)入院診療
当科の入院病床ももっており、入院加療も可能です。

当科の特色

3次元原体照射※1、強度変調放射線治療(IMRT)※2定位照射※3などの方法を用い、放射線を病巣部のみに集中させ、副作用の少ない治療を行っています。

※13次元原体照射
病巣部の形状に合わせた放射線を多数の異なる方向より照射することにより、放射線を病巣部に集中させる方法。

※2強度変調放射線治療(IMRT)
上記3次元原体照射の各方向よりの放射線の強度を不均一に変えることで、放射線を病巣部に集中させるとともに重要正常臓器の放射線量を減少させる方法。

※3定位照射(Stereotactic Radiotherapy)
病巣に対し、多方向から放射線を集中させる方法で、通常の放射線治療に比較し、周囲の正常組織に当たる線量を極力少なくしするいわゆるピンポイント照射。1回大線量をかけることにより、早期肺癌などでは、数回の照射で治癒することが可能となってきている。