臨床研究検査科

概要・方針

概要・診療方針

当院は広島西部地区の24時間体制で2次救急を行う基幹病院として毎日の診療を行っていますので、私たち検査室も24時間毎日30~60分で検査結果が出せる様に日々業務を行っています。当科は早くから業務の効率化を図るために数々の工夫を取り入れています。その代表が昭和63年、一本の検体搬送ラインに複数台の自動分析機を接続して全体を一台の自動分析機として測定・管理を行うDACS(Ditterential-order Adaptive Conveyer System)で4代目になり、検査のスピード化の一助として稼働しています。

また平成9年、院内オーダリングシステムの導入に伴い検査情報システム(LIS)をシステム会社と共同開発し、当院に合ったLISの運用を行っています。現在、各種システム(検体検査システム、生理検査システム、輸血システム、細菌システム、試薬管理システム、地域連携システム)が稼働しています。

さらに研究室において最新の科学に立脚した研究が必要であるとの考えで各種遺伝子検査を行っています。
さらに当院健康管理課が実施している健康診断業務に積極的に参画し、廿日市を中心とする住民検診、農協組合員の健診や職域検診等では皆様の所までチームを組んで出かけています。

活動内容

業務内容

当科での主な業務内容は以下になります。
  • ◆ 採血業務(検査のための採血)
  • ◆ 生化学検査(肝機能、腎機能、糖質代謝、脂質検査等)
  • ◆ 免疫検査(肝炎検査、ホルモン検査、腫瘍マーカー検査等)
  • ◆ 血液検査(末梢血検査、血液凝固検査、骨髄検査等)
  • ◆ 一般検査(尿検査、便検査、寄生虫検査等)
  • ◆ 輸血検査(血液型検査、交差適合試験、不規則性抗体検査等)
  • ◆ 細菌検査(一般細菌培養、結核菌培養、薬剤感受性試験、院内環境調査等)
  • ◆ 生理学的検査(心電図検査、脳・神経機能検査、肺機能検査等)
  • ◆ 超音波検査(心臓エコー検査、腹部エコー検査、膀胱エコー検査等)
  • ◆ 特殊検査(遺伝子検査等)

病理検査 → 病理研究検査科へ
細胞診検査 → 病理研究検査科へ

24時間の検査体制

24時間、祝日・休日とも救急患者さんや入院患者さんの急変に備えて臨床検査技師が検査室内で待 機をし、医師の要求に応えて検査を行っています。
また、当直者が早朝6時ごろより入院患者さんの検査を行い、主治医の外来診察前にある病棟回診までに検査結果を報告しています。

当科の特色

臨床検査とは

皆さんが当院にかかりますと医師から血液やおしっこ、心電図などの検査をしましょうと言われた場合に、放射線を使用する以外の検査を臨床検査といいます。臨床検査には、人体から採取された検査材料の分析をする検体検査と人体そのものの電気信号をとらえたり、画像を見る生理検査とがあります。また検査する人たちは臨床検査技師といわれ、国家試験に合格した有資格者が検査を行っています。

検査データの保障

臨床検査の命は検査結果が正確に測定されているかにあります。当科ではこのため外部調査の精度管理(検査結果を正しく出しているかの調査)や内部の精度管理など様々な手法で検査結果の正確さを検定しています。

血液を用いる検査では採血をすることから精度管理が始まります。検査の目的によって採血管の種類が異なります。例えば、赤血球や白血球の数を数える場合と、血液が固まるまでの時間を測る場合では使用する抗凝固剤(血が固まらないようにする薬)が異なります。このように目的とする検査に一番適合した採血管を選択しなければなりません。

特に気をつけるのが溶血といわれる現象です。これはなんらかの力によって赤血球が破壊され、本来正しく採血された検体で遠心分離しますと血餅と血清(黄色味がかっています)に分離されますがその血清の部分が赤く染まってしまうことをいいます。では溶血を起こすと、何がいけないのでしょうか?

一つは赤血球の中にある成分と血清の中にある成分の量に大きく違いのある成分があります。例えばLDH(乳酸脱水素酵素)や血清カリウムなどは血清に比べ、赤血球中に50~100倍位ありますので検査結果が大きく狂う原因となります。二つ目は血清中の成分を測るにはいろいろな試薬を反応させて、その色の変化の度合いを比色計といわれるもので測っているわけです。ですから赤い色が最終の反応の場合、溶血が影響を与えることになります。さらに抗凝固剤入りの採血管で採血したにもかかわらず血液が固まってしまうことがあります。そうすると血小板数が極端に減少したり、血液の凝固検査にも異常が認められることとなります。
この様な事に細心の注意をして採血をしているのですが、血管が細くて採血が困難な場合など、残念ながら溶血や凝固を完全に防ぐことは出来ません。

私たちも採血手技の上達に向けて努力を続けています。患者さんにはご迷惑でしょうが、再度採血させていただく場合もあります。ご協力よろしくお願い致します。
採血終了後は針の跡を揉まないでください。揉みますと青黒く内出血をする場合がありますので、軽く抑えていれば数分で出血が止まります。