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川渕医師がFMはつかいちに出演しました

2014年8月23日

2014年8月20日、27日の両日、FMはつかいち(FM76.1MHz)のはつかち医療情報コーナー(9:30、18:30)に乳腺外科 川渕医師が出演しました。

内容は「乳がんについて」です。

Q1.乳がんとは?

乳房は、皮膚、脂肪組織、乳腺組織でつくられていて、その乳腺は、乳腺実質と、そのすきまを埋める乳腺間質からできています。

乳腺実質は、母乳をつくる小葉という袋状の部分と、作られた母乳の通路となる乳管という部分とでできています。

この乳房の乳腺、つまり小葉・乳管・間質にできるがんのことを乳がんとよんでいます。

Q2.原因は?

まず、生活習慣に関わる事についてお話ししたいと思います。

乳がん発症リスクを確実に高めるといわれていますのが、閉経後の方の肥満です。

閉経前の方は、肥満よりはむしろ痩せすぎが乳がんの原因として注目されています。

それから、乳がん発症リスクをほぼ確実に高めるといわれているのが、アルコール飲料、喫煙、糖尿病です。

あと、経口避妊薬や、更年期障害の治療で用いられるホルモン補充療法は、わずかながらですが、発症リスクを上げることがわかっています。

食べ物としては、乳製品・大豆・イソフラボンを摂取することは、乳がん発症リスクが低くなる可能性があります。

ただ、これらを食べ物としてではなくサプリメントとして摂取することで、乳がん発症リスクが低くなるということは証明されていません。

理論や、動物実験、人間での少人数での報告がありますが、その根拠を信頼できる証明がなされていないのが現状です。

Q3.かかりやすい体質はありますか?(遺伝的なものも含む)

遺伝にかかわることをお話ししようと思います。

皆さんと血がつながっている親族の方々で、乳がん患者さんはいらっしゃるでしょうか? 両親、お子さん、姉妹の中に乳がん患者さんがおられる場合、おられない方と比較して、2.1倍乳がんになりやすいといわれています。

また、おばあ様、お孫さん、おば様、姪御さんに乳がん患者さんがおられる場合は、1.5倍乳がんになりやすいといわれています。

乳癌の診断をうけた患者さんで、このように血縁の方に乳がん患者さんがおられる場合を、家族性乳がんといい、乳がん患者さん全体の15~20%といわれています。

この家族性乳がん患者さんのうちで、ある特定の遺伝子が変化をおこしている場合を、遺伝性乳がんといい、乳がん患者さん全体の5~10%といわれています。

この遺伝性乳がんのうち、BRCA1遺伝子とBRCA2遺伝子が変化しているものが9割を占めていて、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)と呼ばれています。

遺伝性乳がん卵巣がん症候群の方は、この遺伝子の変化を持たない方と比較した場合、70歳までに乳癌が発症するリスクが10~19倍であるという報告もあります。

遺伝子の変化がある方が乳がんになってしまう可能性は明らかに高いので、このように将来遺伝性乳がんになるかもしれない方を、どうやって見つけ出して、しっかり検診を受けていただくかが、とても大切な問題となっています。

そこで、たとえば、血縁の方で乳がんの方がおられるかどうか、に加えて、40歳未満で乳がんになった方とか、左右両方とも乳がんになった方とか、トリプルネガティブというタイプの乳がんになった方とか、男性乳がんの方とか、卵巣癌になった方とかがおられないかどうか、注意するようにしています。

乳がんの診断がついたとき、遺伝性乳がんであるかそうでないかは、通常の診察や検査では判断できませんので、可能性が高いと考えられる場合は突き詰めていくと遺伝子検査が必要ということになります。

現在、保険診療ではありませんが、自費で遺伝子検査を行うことは可能となっています。

遺伝子情報を知る権利もありますが、知りたくないという権利もあると思います。いろいろな悩みや不安に対して、カウンセリングのしくみも整ってきています。

また、血縁の方が遺伝性乳がんであるとわかった場合、どうしたらよいでしょうか。

必ずしも遺伝子検査が必要ではありませんが、乳がん検診を続けていくことはとても大切と思います。

Q4.検査と診断(自己診断含む)

まずは、自己検診が重要です。

閉経前の方は、月に1回、月経終了後1週間くらいの間の胸が張っていない時期に行いましょう。

閉経後の方も、月に一度、日を決めて続けていきましょう。 

自己検診で症状がなければ、40歳までの方で乳がん発症リスクの高い方や40歳以上の方は2年に1回の乳がん検診を受けましょう。

自己検診で症状があれば、保険証を持って医療機関に受診することをおすすめいたします。

ここから、検診と精密検査とに分けてお話しいたします。

検診では、診察・マンモグラフィーが主に行われます。

乳房超音波検査が行われることもあります。

40歳以上の方では、現在、2年に1回の診察とマンモグラフィーによる検診が勧められています。

検診で精密検査が必要という結果が出ても、それが全て乳がんというわけではありません。マンモグラフィーでは良性悪性の判断がつかないので、別の検査で調べてみてくださいという場合も精密検査が必要という判定になります。

また、精密検査って、それって乳がんってことよね、とがっくりする方もおられると思いますが、必ずしもそうではありません。

乳腺症という良性の変化や、良性の腫瘍のこともありますし、全く正常ですということもありますので、怖がらないで精密検査を受けてみてください。

精密検査では、まず、診察・マンモグラフィー・超音波検査が行われることが多いです。

状況にあわせて、MRI検査がおこなわれることもあります。

診断確定のために、専用の針を刺して、細胞や組織の顕微鏡検査による診断を行うこともあります。

精密検査の結果、良性と考えられる場合は、次回は乳がん検診に戻る場合もありますし、

医療機関で、半年後や1年後に再検査となることもあります。

Q5.治療

乳がんの診断がついてしまったら、まず、そのがんの進行度や性格を調べます。

また、お体の健康状態を調べ、患者さんのご希望や人生観などを組み入れて、患者さんおひとりおひとりにとって最も適した治療を決めていきます。

治療は、局所治療と全身治療の2つに分けられます。

局所治療には、手術療法と放射線療法の二つがあり、全身治療には、ホルモン剤による内分泌療法、抗ガン剤による化学療法、分子標的薬による抗HER2療法の三つがあります。これらの中から、適した治療法を選び、そのから治療の順序を決めていきます。

術後の治療期間は様々ですが、一般的に術後10年間は医療機関で診察を続けることが多いと思います。

Q6.日常生活で注意すべきこと

みなさんにお勧めしたいことは、一つ目が、体重の増加を防ぐこと、二つ目が、体操とかウォーキングとか軽いジョギングとかといった、負担が少なくて長く続けていける運動を生活にとりいれること、です。

また、サプリメントや健康食品や特定保健用食品、いわゆるトクホですが、元気になるからということで使われるのはよいかもしれませんが、現段階で、乳がんの発症予防効果や再発予防効果が認められた商品は存在していません。

良かれと思ってはじめても思わぬ健康被害が出ることもありますので、目的に合わせて上手に日常生活に取り入れていかれたらよいと思います。

もしか、乳がんのことについて詳しく知りたいと思われたら、お勧めの本があります。

日本乳癌学会が編集した本で、「患者さんのための乳がん診療ガイドライン 2014年版」といって、日本乳癌学会から出ている本です。

200ページくらいの読み応えのある本ですが、現在、わかっていることやわかっていないことがきちんと書いてあります。

また、本を買わなくても、インターネットで日本乳癌学会のホームページに入れば、内容を確認できますので、是非ご覧になってください。

乳がんは、早期に発見し早期に治療すれば治るお病気です。自己検診で何か気づいたり、乳がん検診で精密検査が必要という連絡がきたら、早めに医療機関に受診しましょう。

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