心臓血管外科
心臓血管外科

心臓血管外科とは文字通り心臓と血管に対する治療を行う科です。心臓や胸部の大血管など開心術(心臓を一時的に止め、人工心肺が必要です)、胸部大血管以外の腹部大動脈や下肢の動脈の手術、下肢静脈瘤、透析に必要な内シャント術などの手術を行っています。
JA.広島総合病院心臓血管外科では、地方都市の一病院でありますが、先進的な手術を行なっております。
心臓外科の手術において特徴的でかつ重要である体外循環(人工心肺装置)においては、1994年から、従来の低体温による体外循環に比べ回復が早く、出血量、感染症などの点で良好な常温体外循環(常温心筋保護法併用)を補助手段として使用しております。
狭心症/心筋梗塞に対する冠動脈バイパス術においては多くの施設に先駆け1989年から足の静脈(10年後には約3割が閉塞するといわれている)に代えて、内胸動脈、右胃大網動脈手の動脈(とう骨動脈)を使って、長期予後の改善を試みてきました。
最近では、若年者への僧帽弁置換術を可及的に避けるため積極的な僧帽弁形成術(人工腱索やリング)を施行して良好な結果を残しています。
心臓移植の代替治療として欧米でも注目されている先端の治療であるバチスタ手術(拡張型心筋症の患者の左心室を縮小、形成する手術、最近ではSAVE手術という左心室の形成術が多く行われている)を、1998年中四国で初めて開始しました。)
予後の改善に加え、ADLの改善、本人・家族の満足の得られる医療をめざしております。
一刻を争う緊急の疾患が含まれるため、救急・麻酔科、循環器内科等と密接に連携し、診断・治療をすすめていきます。診断・手技・機器等の進歩により一昔前はまずそこにある命の危機や手術を乗り切ることが目標でしたが、最近ではより予後・ADLの改善(元気で長生きできること)に目標が移ってきています。
当科は全国に先駆けて虚血性心疾患に対する全動脈グラフトバイパスを施行し、患者さんの予後の改善に寄与しています。その他、医療の発展により医学的にできることは飛躍的に増加している一方、手術年齢も高齢化しており、予後の改善に加え、ADLの改善、本人・家族の満足の得られる医療をめざしております。