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碓井医師がFMはつかいち「はつかち医療情報コーナー」に出演しました。

2011年10月5日

9月21日(水)、28日(木) FMはつかいち(FM76.1MHz)のはつかち医療情報コーナー(9:00、13:20、18:20)に健康管理センター センター長 碓井医師が出演しました。その内容をご紹介いたします。

健診から見た高脂血症1

今回のテーマは「健診から見た高脂血症」です。
JA広島総合病院 健康管理センター センター長 碓井裕史が答えます。

質問:
高脂血症はよく聞く言葉ですが、どのような病気でしょうか。
碓井:
高脂血症とは血液の中にコレステロール、中性脂肪が多い状態を言います。最近は、脂質異常症と言われることも多くなっています。ただ、今回はよりなじみのある言葉として高脂血症としてお話しします。
質問:
高脂血症にかかる人は多いのでしょうか。
碓井:
佐伯地区医師会では廿日市とともに40歳以上の方を対象にした生活習慣病健診をあいプラザや各地の集会所などで行っています。広島総合病院もこの健診に協力しております。
そこで昨年度、廿日市市で受診された方の結果を分析すると、受診者のうち65%の人が高脂血症と判定されています。すなわち、3人に2人は高脂血症ということになります。また、高脂血症と判定された人の約30%が医療機関を受診して生活指導や投薬を受けておられます。
質問:
健康診断や人間ドックで脂質の項目をみると、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪と書かれていますが、どのようなものなのでしょうか。
碓井:
コレステロールや中性脂肪はそれ単独では血液に溶け込めないため、タンパク質と結合した複合体として血液中を移動します。複合体にはアルファベットでLDL、HDL、VLDL などと名前がついています。その名前が違うようにそれぞれの複合体は役割が異なっています。
LDLという複合体に含まれるコレステロールをLDLコレステロールと言います。同じようにHDLの中のコレステロールをHDLコレステロールと言います。また、中性脂肪の多くはVLDLという複合体に含まれています。
質問:
では、これらと高脂血症との関連はどうなのでしょうか。
碓井:
LDLが増えると、その中のコレステロールが血管壁に入り込み、たまっていき、血管が狭くなっていきます。このため、LDLに含まれるコレステロールは悪玉コレステロールと言われています。
逆にHDLは血管壁にたまったコレステロールを回収する働きがあります。そこでHDLコレステロールは善玉コレステロールと言われます。化学的にはどちらのコレステロールも同じなのですが、どの複合体に含まれるかにより、呼び名が変わってしまうのです。
中性脂肪は体のエネルギー源として血液を通って体のすみずみまで運ばれますが、これが多いとHDLが減っていきます。
高脂血症とは悪玉コレステロールであるLDLコレステロールや中性脂肪が増加した場合や、善玉コレステロールであるHDLコレステロールが減った状態を言います。
質問:
HDLコレステロール、LDLコレステロールと紛らわしくて、すぐにはどちらが善玉か悪玉かわかりにくいですね。
碓井:
HDLのHはhappyのHと覚えれば、こちらが善玉でハッピーになれると理解しやすいですね。
質問:
高脂血症があると体のどこかが痛んだり、腫れるなど症状が出るのでしょうか。
碓井:
高脂血症であると言うだけでは、ふつう症状はありませんし、外見上も変化ありません。
ただ、中には眼瞼黄色腫と言って、目の回りに黄色っぽい固まりを生ずることがあります。レオナルド・ダビンチの描いた有名な絵のモナ・リザもよく見ると左目のまぶたの上の内側にそのようなものが書かれています。モナ・リザも高脂血症だったかもしれないと推測する人もいます。
質問:
では高脂血症になると何が悪いのでしょうか。
碓井:
高脂血症になると動脈硬化が引き起こされます。これが進むと、心筋梗塞や脳梗塞になりやすくなります。いずれにせよ、その様になると、死亡につながるような重篤な事態となる場合があります。そこでこのような事にならないよう、動脈硬化を防ぎましょう、そのためには高脂血症をなくしましょうとなるのです。

 

健診から見た高脂血症2

質問:
高脂血症になると動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳梗塞になりやすくなると聞きましたが、それでは高脂血症と判定された場合、どのような注意を払ったらいいのでしょうか。
碓井:
血液中の脂質のバランスは食事から大きな影響を受けます。そこでまず、食生活についてどのようにすれば良いかお話しします。
まず、LDLコレステロールに対する対策です。LDLコレステロールが高い人は牛・豚などの肉類や乳製品に多く含まれる油をできるだけ減らすことが大切です。これらに多く含まれる油は飽和脂肪酸とよばれるもので、分かりやすく言えば冷蔵庫でかたくなり固体となる油の多くは飽和脂肪酸です。これらをたくさん取るとLDLコレステロールは増えてしまいます。
これとは逆に冷蔵庫にいれても液体のままの油は不飽和脂肪酸と言われるものが多く、これはLDLコレステロールを下げる作用があります。この不飽和脂肪酸を多く含む食品としては、魚やナッツ類があります。すなわち、LDLコレステロールを下げようと思えば、肉類とくに脂身が多い部分や、乳製品は控えめにして、魚を積極的に食べることです。
質問:
コレステロールが多い食品は関係ないのですか。
碓井:
いいえ。コレステロールが多い食品をたくさん食べると、LDLコレステロールは上がります。食事からとるコレステロールは1日300mgあればよいと言われています。鶏の卵は栄養的にはとても良い食品ですが、コレステロールの含量は多いのです。普通サイズの鶏卵1つの黄身の部分に250mgも含まれています。
卵は料理でいろいろな使われ方をしており、思ったよりたくさん取っています。LDLコレステロールが多いと言われた人は卵を毎日食べることは避けた方が良いでしょう。レバーやたらこなどもコレステロールの多い食品です。
質問:
他にLDLコレステロールを減らす食べ物はあるのでしょうか。
碓井:
はい、先程言った不飽和脂肪酸を多く含む食品には魚の他に、豆腐、納豆などの大豆食品、植物油があります。植物油のうちでも、オリーブオイル、なたね油などがLDLコレステロールをさげるには良いと言われています。ただ、油はカロリーも高いので取りすぎは避けましょう。
質問:
野菜はがんを含むいろいろな病気の予防に良いと言われていますが、 LDLコレステロールを減らすにも効果はありますか。
碓井:
言われるとおり、LDLコレステロールを減らせてくれます。野菜に含まれる食物線維は消化されず小腸を通過していきます。この時、食物線維は余分なコレステロールを吸着して、体の外に出してしまう働きがあります。この働きは食物線維の多い、海草類やきのこ類にもあるので、積極的にとって良いと思います。
質問:
中性脂肪が高いと言われた人はどうすれば良いのでしょうか。
碓井:
食事に関しては、まず、お菓子や果物などの糖分の多い食品を控えることです。また、脂身の多い肉や乳製品は飽和脂肪酸が多く含まれています。これはLDLコレステロールを増やすだけでなく、中性脂肪も増やすので、控えた方がよいと思います。ビールや日本酒などのアルコールも中性脂肪を増やすのでほどほどにしてください。
質問:
善玉コレステロールと言われるHDLコレステロールが低いことも動脈硬化を進めると聞きましたが、これに対する対策はどうでしょうか。
碓井:
タバコを吸っている人はすぐに止めることを勧めます。たばこはHDLコレステロールを下げてしまいます。もう1つはしっかり運動することです。運動をすると中性脂肪を下げると共に、HDLコレステロールも増えていきます。ウォーキング、水泳やサイクリングなどの有酸素運動を、できれば一日30分を目安に行ってください。時間が取れない人は、少しでも動く、エレベーターやエスカレータを使わず階段を使うなどを心がけてください。
質問:
最後に、そのほか注意することはないでしょうか。
碓井:
自分でコレステロールや中性脂肪が高いとか低いとかはわかりません。健康診断や人間ドック、あるいはかかりつけの医療機関で血液検査をしてもらい、その値からどうすれば良いか判断してもらう事が必要です。先ほど述べた良い生活習慣を続けても数値の改善のない場合は、薬を飲むことも考えないといけません。医療機関にかかり医師によく相談なさってください。

廿日市市では生活習慣病健診を11月まで行っています。
まだ、受診をされていない方は 廿日市市保健センター 0829-20-1610 までお問い合わせください。

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